2013年1月30日水曜日

「筆あとの魅力──点・線・面」ブリヂストン美術館



画家の素顔を垣間見るような展覧会






 昨年の「ドビュッシー 、音楽と美術展」のように、最近ちょっと面白くて興味深い企画展を開催しているブリジストン美術館ですが、今回も大変ユニークな展覧会を開催しているようですね。そのタイトルは「筆あとの魅力ー点・線・面」です。一見何の変哲もない普通の展覧会のように思えますが、実は画家のタッチや描法をテーマにとりあげる展覧会って意外にありそうでないんですよね……。

 そのおかげで今まで見えなかった色彩や構図、タッチの意味がうっすらと見えてきたり、さらに画家の人間性やポリシーまで彷彿とされるとても興味深い展覧会になっています!もしかしたら絵を見る観点がぐーんと変わってしまうかも……。
 もちろん展示される絵も印象派からキュビズム、フォービズム、シュールレアリスム、日本の巨匠たちを中心にとても多彩な顔ぶれが勢揃い! これは見るしかないかも…!!

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 風景、人物、抽象絵画といった作品に描かれた主題、ジャンルにかかわらず、どんな絵でも画面に近寄ってみると絵の具が塗られています。そうした絵画に残された「筆あと」に注意を向けてみると、色のついた「点」を並べていたり、「線」が強調されていたり、「色面」が塗り重ねられているなどの特徴があることに気づきます。それぞれの筆あとから、画家の手の動きや息づかい、画面に刻まれたリズムや身体性などが生き生きと伝わってくることでしょう。
本展では、モネ、ルノワールなどの印象派からセザンヌを経てマティス、ピカソなど20世紀に至る西洋美術の展開を中心に、藤島武二や青木繁などの日本近代洋画、そして戦後の抽象絵画まで約170点を展示いたします。絵画作品の「筆あとの魅力」に注目してブリヂストン美術館のコレクションをお楽しみください。[美術館サイトより]


筆あとの魅力──点・線・面

会場           ブリヂストン美術館 
       東京都中央区京橋1-10-1
会期           2013年1月8日(火)~3月10日(日)
入場料        一般=800(600)円
                  65歳以上=600(500)円
                  大 生=500(400)円
                  *( )内は15人以上の団体料金
                  *中学生以下は無料
                  *障害者とその介護者2名は半額(要障害者手帳)
休館日          月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)
開館時間       10:00~18:00(金曜日は20時まで開館)
                  *入館は閉館の30分前まで
問い合わせ   tel. 03-3563-0241